解説

銀行の引当開示の充実に向けた特徴的事例と今後の開示要素

多様化する引当方法を踏まえ、投資家等のニーズに応える開示を

金融庁 監督局 銀行第二課 地域金融企画室 課長補佐 /松本 亜衣

金融庁 監督局 銀行第二課 地域金融企画室 課長補佐 /白井 翔平

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画一的な内部管理態勢を重視する金融検査マニュアルが廃止されて以降、銀行の貸出金に対する引当方法の多様化が進んでいる。それに伴い、各金融機関においては引当方法の開示の充実が求められるが、情報開示の望ましい水準や在り方について悩む声もある。こうしたなか金融庁は今年2月、銀行実務も踏まえた開示の充実を図る観点から、引当開示に関する勉強会を開催し、出された意見や実例など議論の成果を取りまとめた資料を3月に公表した。本稿では、公表資料の概要を解説するとともに、引当の開示の在り方について考えたい。

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まつもと あい
総務企画局政策課(現総合政策局総合政策課)などを経て、21年1月から現職。

しらい しょうへい
有限責任監査法人トーマツを経て、金融庁入庁。20年8月から現職。公認会計士。