解説

コロナ相場の経験を踏まえた大手行の外貨資金繰り運営への示唆

外資流動性管理を巡る五つの課題

日本銀行 金融機構局 金融第3課 企画役 /渡邊 真一郎

日本銀行 金融機構局 金融第3課 企画役 /青木 凌

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2020年前半に、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で国際金融資本市場の緊張感が高まった局面では、短期市場性調達の脆弱性が顕在化するなど、外貨調達構造の頑健性を高めることの重要性があらためて認識された。適切な外貨流動性リスク管理は、個別行の安定的な経営にとどまらず、金融システム全体の安定性維持にとっても極めて重要である。外貨資金繰りが経営上の重要課題の一つとなっている邦銀は、調達基盤の強化とリスク管理の高度化の取り組みに引き続き注力する必要がある。

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わたなべ しんいちろう
03年日本銀行入行。19年5月から金融機構局。金融第3課で大手金融機関に対するモニタリングを担当。東京大学大学院総合文化研究科卒、米テキサス大学院修了。

あおき りょう
18年日本銀行入行。20年4月から金融機構局。金融第3課で大手金融機関に対するモニタリングを担当。東京大学法学部卒。