特集迫り来るアクティビストの正体

ショートターミストは企業価値の破壊者だ

〈インタビュー〉アンバランスな株主権強化は誰のためにもならない

早稲田大学 名誉教授 /岩村 充

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株主と企業との積極的な対話を求めるコーポレートガバナンス・コードなどの整備を背景に、日本におけるアクティビストは2016年から21年の5年間で11社から44社へと急増し、世界のアクティビストが持つ日本株は3兆8,300億円に達している(アイ・アールジャパン調べ)。アクティビストは投資先企業の価値向上に資する存在だとの声が上がる一方、強圧的な行動によって極端な株主還元を要求する「ゆすり屋」との評価もある。アクティビストは企業の敵か、味方か。企業金融に詳しい岩村充氏に、ファイナンス理論の見地を交えながら聞いた。(編集部)

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いわむら みつる
東京大学経済学部卒。74年日本銀行入行、企画局兼信用機構局参事などを経て97年退職。98年1月から21年3月まで早稲田大学教授。02年早稲田大学博士。21年早稲田大学名誉教授。『国家・企業・通貨』(20年、新潮選書)など著書多数。