特集始動! デジタル貿易金融

貿易・企業間売買におけるデジタル金融の未来

「三つの観点」の開放性がカギに

HSBCグループ 香港上海銀行 輸出入部長 /矢野 孝尚

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貿易・企業間売買に関する「デジタル金融」の動きが活発化している。コロナ禍を背景に、ペーパーワークが多いこの分野の効率化に企業も大きな関心を示しており、すでに国内外で多くのプロジェクトが立ち上がっている。貿易金融のデジタル化は新しい潮流となり得るのか、主導権を握るのは銀行・フィンテック企業のどちらなのか、企業はこの動きにどう対処すべきなのか──。将来に向けて検討・考察すべき論点を整理する。

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やの たかひさ
83年一橋大学経済学部卒。住友銀行(現三井住友銀行)入行。トレードファイナンス業務の立ち上げからグローバル部隊設置まで18年間にわたって主導・統括した。30年を超える国際業務経験を有する。日本貿易保険を経て、15年1月から現職。