解説

金融業務の改善に資する電子契約の電子記録債権化

法的未対応の解消と融資の推進を可能に

帝京大学 経済学部 教授/社会貢献公開講義「宿輪ゼミ」代表 /宿輪 純一

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「リーガルテック(Legal-Tech)」を推進する際にとりわけネックとなるのが、安全性の確保である。例えば、現在の「電子契約」では、本人確認・意思確認、非改竄性の担保に課題があるものも少なからず存在する。こうした問題点を解消するには、電子契約を「電子記録債権化」することが考えられる。これにより、電子契約およびそれに基づく金融業務について、安全性だけでなく、効率性や経済性をも著しく向上させ、新しいタイプの融資にもつながる可能性が生まれてくる。

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しゅくわ じゅんいち
慶應義塾大学経済学部卒。87年富士銀行、98年三和銀行(現三菱UFJ銀行)入行。15年現職。兼務で東京大学、早稲田大学、慶應義塾大学などで教鞭を執る。著書に『決済インフラ入門[2020年版]』(東洋経済新報社)、『通貨経済学入門(第2版)』(日本経済新聞出版社)。講談社「現代ビジネスオンライン」に連載中。15年間開催しており、日本経済新聞にも紹介された「宿輪ゼミ」は会員1万人。リーテックス社外取締役。