解説

波乱含み! 2020年の世界経済を読む

「日本化」「米中新冷戦」「環境規制の強化」にさらされ、岐路に立つ世界経済

みずほ総合研究所 チーフエコノミスト /長谷川 克之

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2020年は新たな10年の幕開けの年であり、日本では令和の新時代が本格始動する年でもある。足もとでは、世界経済は減速しつつも拡大傾向が続き、20年も緩やかな成長が続くと見込まれる。ただし、循環的に節目を迎えるだけでなく、構造的にも「欧米経済の日本化」「米中新冷戦」「環境規制の強化」にさらされ、岐路に立たされることは再認識すべきだ。そうした中で、20年の金融市場を占うキーワードとなるのが、「米大統領選」「低インフレ」「企業債務の増大」だろう。

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はせがわ かつゆき
88年上智大学法学部卒、97年ロンドン大学経営大学院(LBS)修了。88年日本興業銀行、国際金融調査部、ロンドン支店、調査部などを経て02年からみずほ総合研究所。著書に『サブプライム金融危機』、『激震原油安経済』、『中国発世界連鎖不況』(すべて共著、日本経済新聞出版社)など。