特集直前検証 FATF対日審査

マネロン規制は「金融のデジタル化」が広げた新たな地平

金融取引の利便性向上と犯罪抑止の両立が重要な課題に

フューチャー 取締役 /山岡 浩巳

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マネー・ローンダリング(マネロン)およびテロ資金供与対策規制は、金融のデジタル化を背景とする比較的新しい規制領域であり、金融取引に付随する情報やデータの活用という意味では、金融イノベーションやフィンテックと表裏の関係にある。FATF審査は一過性のイベントととらえるべきではなく、関係者にはデジタル技術の活用やレグテック、サプテックの推進など、継続的な取組みが求められる。

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やまおか ひろみ
86年東京大学法学部卒、日本銀行入行。90年カリフォルニア大学バークレー校法学大学院修了。ニューヨーク州弁護士。07年IMF日本理事代理、12年バーゼル銀行監督委委員、13年日本銀行金融市場局長、15年同決済機構局長。19年3月から現職。