解説

米中関係から見た経済摩擦を巡る通商ルールの在り方

不完全競争時代における新たな自由貿易体制の構築を

学習院大学 経済学部経営学科 教授 /渡邉 真理子

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現在進行中の米中経済摩擦の根底には、規模の経済による経済的不均衡が生み出す社会の緊張がある。あらためて自由貿易体制の再興が必要となるなか、日本は、国際的な枠組みを構築できるミドルパワーを所持する国の一つに位置付けられる。それ故に、規模の力の乱用を防ぐ「仕組みづくり」を主導する役割を担うことが期待されている。

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わたなべ まりこ
東京大学経済学研究科博士課程修了(経済学博士)。91年アジア経済研究所入所。香港大学商学院、北京大学光華管理学院訪問学者、日本貿易振興機構アジア経済研究所地域研究センターなどを経て13年から現職。