武者リサーチ 代表 /武者 陵司
武者リサーチ 代表 /武者 陵司
投稿日2025.12.19. /週刊金融財政事情 2026年1月6日号
2025年10月に高市早苗氏が自由民主党総裁に選出され、日本初の女性首相が生まれた。日本株式はそれを歓迎して一時棒上げ状態となり、長期上昇トレンドに弾みがつく可能性が高まった。そもそも12年12月の第二次安倍政権発足以降、日本株式は年率10~13%程度の成長を実現する長期上昇トレンドに入っている。足元では、高市首相の経済政策がまだ本領を発揮せず、中国の異常な対日批判などで踊り場状態が続き、相場の一服感が漂う。しかし、国内経済の浮揚感と高市政権の長期化が見えてくれば、過熱に対する警戒も薄れて上昇トレンドは再開しよう。その場合、31年か遅くとも33年には日経平均は10万円台に到達し、35年には12万~16万円台に乗るものと思われる。
むしゃ りょうじ
49年長野県生まれ。73年横浜国立大学経済学部卒、大和証券入社。アナリストとして、繊維、建設、不動産、自動車、電機、エレクトロニクスを担当。大和総研アメリカのチーフアナリスト、大和総研企業調査第二部長を歴任。97年ドイツ証券に入社し、調査部長兼チーフストラテジストを経て、05年副会長。09年武者リサーチを設立。
掲載号 /週刊金融財政事情 2026年1月6日号