金融サービス不正利用排除 ~近時のアップデート~第23回

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高齢者の詐欺被害防止とATMの利用制限に向けた論点

一律の制限には消極論も、テクノロジー活用と情報共有の促進に期待

鈴木総合法律事務所 弁護士 /鈴木 仁史

投稿日2025.11.21. /週刊金融財政事情

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金融機関は詐欺被害防止に向けた対策強化や、早期かつ精度の高い不正検知が求められる。しかし、詐欺の手口は進化し、被害者が長期間だまされているケースも多い。そのため、被害者側の取引に着眼したシナリオのアップデートだけでなく、特に高齢者でのATM等の利用制限が対策として想定される。ただ、この点は金融ジェロントロジーやビジネスと人権の観点で、高齢者の自己決定権をどこまで制限できるかといった憲法上の議論とも関係し得る。そこで今回は、高齢者の詐欺被害防止とATM利用制限に関して、金融ジェロントロジー(老年学)の観点も踏まえて検討したい。

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すずき ひとし
銀行・信用金庫・生損保・暗号資産交換業者等の金融法務、反社対応・AML/CFT、コーポレートガバナンスなどを取り扱う。著書に『金融サービス不正利用排除事典』(共著)、『実務必携信用金庫法』、『マネー・ローンダリング規制の新展開』(共著)、『地域金融機関の保険業務』(共著、すべて金融財政事情研究会)ほか。