2020年6月に成立した「金融サービスの利用者の利便の向上及び保護を図るための金融商品の販売等に関する法律等の一部を改正する法律」(金融サービス提供法)により、金融サービス仲介業が創設された。銀行、証券、保険にまたがる各分野の金融商品を一つのライセンスによりワンストップで仲介できるようになり、利用者も一つのチャネルから多様な金融商品を購入できるようになる。
来年中の施行に向けて、金融庁が内閣府令や監督指針での詳細な規制作りに取り組んでおり、現在は参入を検討しているフィンテック企業などがその内容の公表を待っている段階だ。「金融版アマゾン」のようなプラットフォームが生まれれば、金融商品販売の在り方も大きく変わることになる。