解説

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AIガバナンス構築の肝となるモデルの独立検証の重要性

既存のモデル管理の枠組みにおける検証の視点を有効に活用せよ

あずさ監査法人 金融統轄事業部 アドバイザリー統轄事業部 ディレクター /田中 康浩

あずさ監査法人 金融統轄事業部 アドバイザリー統轄事業部 シニアマネジャー /竹川 正浩

投稿日2025.10.31. /週刊金融財政事情

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AI(人工知能)の活用が広がると同時に、AIの管理(AIガバナンス)の重要性が高まっている。海外の金融機関では、AIガバナンスはモデル管理(Model Risk Management=MRM)の枠組みに組み込むことが一般的である。本稿では、まずMRMの枠組みを生かしたAIガバナンスの考え方とその利点について触れつつ、モデルの独立検証の重要性を述べる。その上で、独立検証では、どのような点に留意してAI(含む生成AI)の検証を行うべきか、個別のAIを具体例に挙げながら考え方を示す。さらに、今後のAIガバナンスのポイントにも簡単に触れたい。

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たなか やすひろ
京都大学経済学部卒。日本銀行やボストンコンサルティンググループを経て、17年KPMG/あずさ監査法人。モデル管理・検証やAIガバナンスに関するアドバイザリー業務を統括。金融庁監督局に出向し、「モデル・リスク管理に関する原則」を策定。著書に『詳解 金融機関のためのモデル・リスク管理』(編著)や『マネロン対策等の新論点』(共著)。

たけかわ まさひろ
大阪大学大学院工学研究科修了。信用リスク関連のデータベース機関等を経て、19年KPMG/あずさ監査法人。信用リスク管理領域を中心にAI・機械学習等を踏まえたアドバイザリー業務を提供。本邦大手金融機関に出向し、リスク管理業務に従事。KPMG Japan Trusted AIメンバー。