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経済成長との両立を目指すカーボンプライシング政策の現在地

GXリーグでの試行を経て26年度から排出量取引制度を本格稼働

経済産業省 GXグループ 環境政策課 環境経済室 係長 /斎藤 大気

投稿日2025.09.19. /週刊金融財政事情

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わが国では、産業競争力強化とエネルギー安定供給、脱炭素を同時に実現するべく、官民合計で150兆円超のGX(グリーントランスフォーメーション)投資を呼び込む政策「成長志向型カーボンプライシング構想」を進めている。今年5月に成立した改正GX推進法(脱炭素成長型経済構造への円滑な移行の推進に関する法律)により、同構想の中核である排出量取引制度の骨格が規定された。本稿では、排出量取引制度の設計を紹介するとともに、この制度がどのようにわが国の産業競争力強化に資するのか、GX政策の全体像と共に解説する。

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さいとう だいき
通商政策局アジア大洋州課等を経て、24年7月から現職。GX実行会議の運営、排出量取引制度の制度設計等に従事。