解説

日経平均6万円に向かう「サナエノミクス」下の株式市場

財政の健全性への懸念が株価上昇のブレーキとなる可能性も

JPモルガン証券 チーフ株式ストラテジスト /西原 里江

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2026年の日本株市場は、高市早苗政権下での「責任ある積極財政」および「危機管理投資」による成長と企業改革の進展を背景に、上昇基調が持続すると展望する。一方で、財政の健全性への懸念や地政学リスクなど、金融市場では新たなリスク要因も意識されている。高市政権の「サナエノミクス」は日本経済に成長をもたらすのか、あるいは新たなリスクを生むのか。本稿では、26年の株式市場の展望と投資戦略を考察する。

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にしはら りえ
東京大学経済学部卒、日本銀行入行。国内証券を経て16年JPモルガン証券に銀行シニアアナリストとして入社し、22年5月から現職。金融審議会「銀行制度等ワーキング・グループ」(20年)および「地域金融力の強化に関するワーキング・グループ」(25年)メンバー。ロンドン・ビジネス・スクール修士。10~11年コロンビア・ビジネス・スクール日本経済経営研究所客員研究員。