解説

金融規制改革の実施を促すFSB「実施モニタリングレビュー」

幅広い分野について規制実施の遅れを指摘する中間報告書

日本銀行 金融機構局 国際課 企画役 /中村 慎太郎

日本銀行 金融機構局 国際課 /林 眞子

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金融安定理事会(FSB)は2025年10月、「G20実施モニタリングレビュー」の中間報告書を公表した。FSBは、G20議長国(南アフリカ)の要請を受けて、FSBや各基準設定主体における金融規制改革の実施モニタリングに関するレビューを進めている。今般の中間報告書は、本レビューの出発点として、過去15年間にわたる改革の国際的な実施状況を取りまとめ、G20財務大臣・中央銀行総裁会議に報告されたものである。本稿では、金融規制改革に関する国際的な議論動向を踏まえつつ、中間報告書の主なポイントと本レビューの今後の展望について解説する。

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なかむら しんたろう
06年東京大学経済学部卒、日本銀行入行。11年米スタンフォード大学院修士。ロンドン事務所、金融市場局、金融庁出向(企画市場局総務課企画調整官)等を経て、21年から現職。

はやし まこ
18年東京大学法学部卒、日本銀行入行。24年米カリフォルニア大バークレー校修士。同年から現職。