特集ネイチャーポジティブな金融機関経営

「ネイチャーポジティブ経済移行戦略」の要諦と金融への期待

そろばん勘定から脱し、自然資本に立脚した新たな価値観創出を

環境省 自然環境計画課 生物多様性主流化室 室長補佐 /大澤 隆文

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自然の状態を回復軌道に乗せる「ネイチャーポジティブ」の概念が、国内外で急速に広がりつつある。従来型のいわゆる自然保護活動はマネタイズしにくかったこともあり、金融機関にとって縁が薄いテーマであった。しかし今後は、自然資本の活用のためにも、環境面のみならず経済面も含めた持続可能性を高める重要なテーマになろう。本稿では、昨今の国内外の動向を紹介しつつ、金融機関に期待する役割について論じたい。

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おおさわ たかふみ
07年から環境省等で、国立公園の保全管理や外来種対策、生物多様性条約等を担当。ダルハウジー大学(カナダ)で気候変動・自然保護の研究に従事。24年7月から企業・ビジネス等における生物多様性の主流化を担当。