特集ネイチャーポジティブな金融機関経営

〈インタビュー〉自然資本を守る取り組みこそ、地域銀行にとっての「生命線」

率先垂範することで、中・南九州に根差す企業の環境対応を牽引

九州フィナンシャルグループ 社長(肥後銀行 頭取) /笠原 慶久

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九州フィナンシャルグループ(FG)は2022年8月、全国の地域銀行に先駆けて自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)に参画した。傘下の肥後銀行は、本拠とする熊本県が豊富な地下水を産業基盤としていることもあり、ネイチャーポジティブに積極的に取り組んでいる。こうした姿勢の根底には、自然の恩恵をより強く受けている地銀こそ自然を守り続けなければならないという信念がある。地銀が自然関連問題に取り組む必要性と経済的なメリットについて笠原慶久社長に聞いた。(編集部)

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かさはら よしひさ
84年慶應義塾大学経済学部卒、富士銀行(現みずほ銀行)入行。07年みずほ銀行熊本支店長、11年みずほ信託銀行信託総合営業第一部長、14年同行常務執行役員を経て、15年肥後銀行常務執行役員監査部長、16年九州FG取締役。18年から肥後銀行頭取。19年から現職。