特集四つ巴で競う通信キャリアの金融戦略

異なる背景で参入した大手4社における金融事業の現在地

買収と提携を通じて繰り広げられる激しい競争下での拡張の軌跡

日本総合研究所 調査部 金融リサーチセンター 主任研究員 /谷口 栄治

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今年5月、NTTドコモが住信SBIネット銀行を買収すると発表した。これでわが国の大手携帯電話事業者4社(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイル)が、銀行、証券、決済といった金融事業をグループ内でおおむね展開できる態勢となった。本稿では、携帯電話事業者における金融事業の拡張の経緯を振り返ることで、わが国における「通信と金融の融合」の現在地を提示する。

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たにぐち えいじ
07年京都大学経済学部卒、三井住友銀行入行。12年経営企画部金融調査室。20年4月から現職。専門は金融機関の業務環境や金融システムに関する分析、内外金融機関の戦略動向に関する調査。