日本格付研究所 審議役 /炭谷 健志
新形態銀行13行の2025年3月期決算は、人々の生活動線上に接点を設けて高い利便性を提供する強みを背景に、全体として業容拡大が続いた。資産運用の収益性に課題はあるものの、総じて好調ないし堅調といえる。預金獲得競争下での預金金利の耐性、BaaS(Banking as a Service)の成果、法人取引の拡大など、今後の持続可能性や成長に寄与する要素もうかがえる。
すみたに けんじ
政府系金融機関を経て02年日本格付研究所入社。新形態銀行の草創期から銀行等の格付けに従事。格付けのプロセス・手法の統括も担当し、22年からチーフ・コンプライアンス・オフィサーおよび現職。米国公認会計士。
掲載号 /週刊金融財政事情 2025年8月12日号