日本IBM シニア・アドバイザリー・データサイエンティスト /天白 政樹
日本IBM シニア・アドバイザリー・データサイエンティスト /天白 政樹
日本IBM シニア・マネージング・コンサルタント /野村 尚
投稿日2025.08.08. /週刊金融財政事情 2025年8月12日号
AI(人工知能)の高精度化が進み、より自律化の方向へと進化するなか、企業がAIを広く活用しなければ高い価値を発揮できないことは明らかである。一方で、AIの進化に伴って、事実に基づかない情報を生成するハルシネーションやプライバシー侵害など、AIの提供者が予期しないリスクも増大している。とりわけ金融業界のような規制産業においては、AIの導入と並行して新たなガバナンス体制の構築が求められる。本稿では、金融機関においてAIガバナンスを設計する上での論点とその在り方を検討する。
てんぱく まさき
金融機関でのクオンツ業務を経て現職。データサイエンティストとして製造や金融などの業界におけるコンサルティングや、連合学習などの先端技術を用いたプロダクト開発に従事。現在はAIガバナンスの取り組みにおける日本チームのリーダーとして、構想策定から仕組み実装、技術検証を推進。
のむら ひさし
金融機関担当として事業課題の解決業務に従事。10年に「ビッグデータ」が注目されるようになってから、金融機関と共にデータと先進テクノロジーの利活用を推進。近年ではデザイン思考とAI技術を組み合わせた新規事業や業務改革に注力。AIガバナンスの取り組みを主導。
掲載号 /週刊金融財政事情 2025年8月12日号