解説

金融分野の健全なAI利活用の推進に向けた官民連携の方向性

オープンな議論が期待される「金融庁AI官民フォーラム」

金融庁 総合政策局 国際室 国際企画調整官(前 リスク分析総括課 イノベーション推進室長) /牛田 遼介

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

金融庁は今年3月に公表した「AIディスカッションペーパー(第1.0版)」(DP)で、金融分野におけるAI(人工知能)の健全な利活用に向けた初期的な論点整理を行った。今後は6月に立ち上がった「金融庁AI官民フォーラム」を中心に、規制の適用関係の明確化などの環境整備に向けた検討が進められていく。本稿ではDPの内容を踏まえつつ、同フォーラム設立の目的や今後の取り組みの方向性について解説する。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

うしだ りょうすけ
東京大学工学部卒、ロンドンビジネススクール金融学修士。10年金融庁入庁。19~21年米ジョージタウン大において分散型金融に関する研究に従事。21年金融庁総合政策局フィンテック室総合政策調整官、22年からリスク分析総括課イノベーション推進室長。チーフ・フィンテック・オフィサーを兼務。FATF暗号資産コンタクトグループ共同議長として暗号資産AML/CFT関連の国際的なルールメーキングに従事。25年7月から現職。