解説

リテール向けCBDCを巡るマネロン対応に係る国際議論の進展

クロスボーダー送金の前提が変われば既存の対策枠組みへの挑戦に

財務省 国際局 資金移転対策室 大臣官房企画官 /山﨑 貴弘

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中央銀行デジタル通貨(CBDC)を巡る検討はグローバルに進んでいるが、実現に当たっては、その設計の様相に応じて多様な論点が存在し得る。国際的な議論においても、特にマネー・ローンダリング等対策(AML/CFT/CPF)を含むFinancial Integrity(ファイナンシャル・インテグリティー=健全性)は、CBDCの設計段階から考慮が欠かせない要素とされている。本稿では、主としてマネロン等対策の基準策定・履行等を担うFATF(金融活動作業部会)における議論と、関連するわが国の取り組みを概説したい。

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やまさき たかひろ
日本政府FATF代表団の次席として国際対応全般を担当。日本銀行のほか、三菱商事・欧州中央銀行出向などを経て23年7月から現職。

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