金融サービス不正利用排除 ~近時のアップデート~第14回

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マネロン対策の有効性検証の実施と態勢高度化に向けた論点

経営主導での全社的かつ主体的な取り組みに期待

鈴木総合法律事務所 弁護士 /鈴木 仁史

投稿日2025.02.21. /週刊金融財政事情

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金融庁は2025年1月20日、ディスカッションペーパー(以下、DP)「マネロン等対策の有効性検証に関する対話のための論点・プラクティスの整理」の案を公表し、2月20日までパブリックコメントに付した。金融庁は、「マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策に関するガイドライン」で対応を求めている事項について、24年3月末までの態勢整備を求めていた。その後、整備した態勢の有効性を向上させる継続的取り組みを要請している中で公表されたのが、今般のDPだ。そこで今回はDPを契機として、今後の重点テーマである有効性検証についてあらためて整理したい。

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すずき ひとし
銀行・信用金庫・生損保・暗号資産交換業者等の金融法務、反社対応・AML/CFT、コーポレートガバナンスなどを取り扱う。著書に『金融サービス不正利用排除事典』(共著)、『実務必携信用金庫法』、『マネー・ローンダリング規制の新展開』(共著)、『地域金融機関の保険業務』(共著、すべて金融財政事情研究会)ほか。