解説

急務となる2階層での「サステナブルファイナンス人材」の育成

急がれる高度専門人材の育成とステークホルダーの幅広い底上げ

東京大学大学院 新領域創成科学研究科附属サステイナブル社会デザインセンター センター長 教授 /亀山 康子

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

サステナブルファイナンスは、一時的な流行ではない。今後、さらに深刻化する地球環境や人権問題等を背景として、企業のサステナブル経営や、経済そのものの持続性を求める世界の圧力はいっそう強まるだろう。そこで急務となるのが国内での人材育成だが、国際動向に追い付くだけのリスキリングでは、いつまでたっても後追いである。①国際ルールを牽引できる高度専門人材の育成、②全従業員や顧客、消費者などが地球規模の課題への理解を深める幅広い底上げ──の両方が急がれる。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

かめやま やすこ
90年東京大学教養学部卒、東京海上火災保険(現東京海上日動火災保険)入社。92年環境庁国立環境研究所(現国立研究開発法人国立環境研究所)。22年5月から現職。専門は国際関係論。主な研究テーマは気候変動に関する国際交渉。97年東京工業大学博士(学術)。