解説

不動産ローンにおける水害リスクの定量評価シミュレーション

物理的リスクの金額をもとに所要自己資本と配当コストを算出せよ

SASインスティテュート・ジャパン リスクソリューション本部 ビジネスアドバイザリーグループ /小林 大孝

ソニー銀行 総合リスク管理部 信用リスク管理課長 /田中 健太郎

監査法人トーマツ リスクアドバイザリー事業本部 フィナンシャルサービシーズ マネジャー /徳永 光佑

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金融機関において気候変動リスクを定量的に評価することの重要性が認識される中でも、不動産担保ローンを対象としてシナリオ分析を実施し、物理的リスクを推計する事例は限定的だ。不動産担保ローンでは、信用リスク構造が異なる住宅ローンと投資用マンションそれぞれについて、評価ロジックを確立する必要がある。本稿では、実際の金融機関のポートフォリオを想定した推計の事例(注)を提示し、それに伴う所要自己資本と配当コストの金額を算出することで、取り組みの高度化に向けた課題を明らかにしたい。

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こばやし ひろたか
外資系SIerにて金融市場業務向けのシステム開発に携わる。その後、外資系銀行にてリスク管理業務を経験し、17年にSASに入社。ALM、市場/信用リスク、ストレステスト、CECL/IFRS9、モデルリスク管理等のリスク管理ソリューションのコンサルティングを担当。

たなか けんたろう
地域金融機関、外資系ベンダー、日本リスク・データ・バンクにてモデル構築・検証等の信用リスク関連業務に従事後、13年ソニー銀行入社。総合リスク管理部にて、基礎的内部格付制度導入/運営、住宅ローンAI審査モデルの運営等を担当。20年4月から現職。

とくなが こうすけ
政府系金融機関において企業審査業務に従事した後、トーマツ入社。信用リスク管理を専門領域とし、スコアリングモデルの構築から審査プロセスの見直し、規制対応などに広く関与。