特集世界の金融政策総点検

歴史的転換点に立つ政府・日銀に求められる柔軟な政策対応

歩み始めた正常化への道、その先に立ちはだかる財政・金融リスク

東京女子大学 特任教授 /長谷川 克之

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7月の金融政策決定会合でイールドカーブ・コントロール(YCC)の柔軟化を決定した日本銀行。「稚拙な政策転換を避ける」姿勢を強調してきた植田和男日銀総裁だが、「物価見通し次第では適切な対応を考える」とさらなる政策修正の可能性にも言及した。日本の金融政策は、歴史的な節目を迎えており、正常化に向かいつつあるが、その先の道は決して平坦ではない。

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はせがわ かつゆき
88年上智大学法学部卒業、97年ロンドン大学経営大学院(LBS)修了。日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。国際金融調査部、ロンドン支店、調査部を経て、みずほ総合研究所(出向)。市場調査部長、チーフエコノミストなどを経て、22年から現職。著書に『サブプライム金融危機』『ソブリン・クライシス』『激震 原油安経済』『中国発世界連鎖不況』(いずれも共著、日本経済新聞出版社)。