特集検証「異次元の少子化対策」

成果に乏しい少子化対策、手段を尽くして悲観論を打破せよ

外国人政策なしに、日本の「未来予想図」は描けない

ニッセイ基礎研究所 常務理事・チーフエコノミスト /矢嶋 康次

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足元では、少子化対策の財源を巡る議論が熱を帯びるが、国民の目線はどこか冷めて見える。そこには、「政府がどのような手を打とうとも、将来が良くなる展望が持てない」という若者のある種の諦めが見て取れる。今後の少子化対策は、非正規雇用や一人親世帯など、これまで支援が不十分であった層にも対象を広げていくことが必要になろう。安定した雇用や賃上げで希望の持てる社会を実現し、日本の未来を切り開く決断を「今」するべきだ。

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やじま やすひで
92年日本生命入社、95年ニッセイ基礎研究所、21年から現職。早稲田大学政治経済学部(04~06・08年度)、上智大学経済学部(06~14年度)非常勤講師を兼務。『非伝統的金融政策の経済分析』で第54回エコノミスト賞(毎日新聞社主催)を受賞。