特集インパクト投資の未来

地域でサステナブルファイナンスの中心に躍り出るPIF

事業性評価との発展的統合を視野に入れよ

三井住友信託銀行 サステナビリティ推進部 フェロー役員 /金井 司

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地域におけるインパクト金融の潮流は本物だ。最近の実績を見ると、ポジティブ・インパクト・ファイナンス(PIF)は地域金融機関が進めるサステナブルファイナンスの中核商品となりつつある。PIFの中核的な思想は、IMM(インパクトの測定と管理)にあり、この考え方は事業性評価との親和性が高い。また、ポジティブインパクトの創出支援は、中小企業のイノベーションを促す側面もある。今後、PIFの発展的な拡大とともに、地方自治体も巻き込んだ座組みの構築を通じた実効性の向上が望まれる。

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かない つかさ
83年大阪大学法学部卒、住友信託銀行入社。ロンドン支店、年金運用部を経て、03年から企画部・社会活動統括室。18年から現職。グループのサステナビリティー業務全般を統括し、企業年金初のESG(SRI)ファンドの開発や、環境不動産業務の立ち上げ、世界初の資金使途のないポジティブ・インパクト・ファイナンスの開発、テクノロジー・ベースド・ファイナンスチームの組成等を手掛ける。