特集転換期の日本財政【財政政策編】

公正と尊厳を追求する財政政策「ベーシックサービス」

消費税を財源の中心に据え、給付を「施し」から「権利」に

慶應義塾大学 経済学部 教授 /井手 英策

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日本財政の「勤労国家モデル」は近年、日本社会に深刻な分断をもたらした。こうした状況を打開するには、教育、医療、介護といった「ベーシックサービス」をすべての人に保障することによって、社会的連帯の基礎を整えていく必要がある。そのための財源は、税によって賄われなければならない。なかでも消費税をその中心に据えることで、権利意識と共通理解を育み、負担と給付の全体で社会的公正を確保していくべきだ。

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いで えいさく
72年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。博士。日本銀行金融研究所、東北学院大学、横浜国立大学を経て現職。専門は財政社会学。著書に『どうせ社会は変えられないなんてだれが言った?』(小学館)、『経済の時代の終焉』(岩波書店)ほか多数。