解説

国内電力事業向けプロジェクトファイナンスの担保設定実務

登記実務の熟知と事前の綿密な準備が必要

みずほ銀行 プロジェクトファイナンス営業部 モニタリングチーム /上坂 芽理

みずほ銀行 プロジェクトファイナンス営業部 モニタリングチーム 調査役 /石井 真理子

みずほ銀行 プロジェクトファイナンス営業部 モニタリングチーム 調査役 /相崎 恵里

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2012年の固定価格買取制度の開始以降、再生可能エネルギーの発展とともに、その主たる資金調達手法として国内電力事業向けのプロジェクトファイナンスが急拡大した。近年、国際的な脱炭素の潮流の下、再生可能エネルギーのさらなる拡大に比例してプロジェクトファイナンスマーケットも一段の拡大が見込まれている。他方、案件の多様化・大型化に伴い、実務の複雑化・高度化が進んでいる。みずほ銀行プロジェクトファイナンス営業部はモニタリングチームを有し、マーケットの変遷に応じた実務対応を図ってきた。その知見をもとに、本稿では、プロジェクトファイナンス実務の中でも、特に複雑とされる担保設定に関する最新実務について解説する。

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こうさか めり
03年当部着任。国内PF市場草創期よりエージェント業務に従事。風力、太陽光、バイオマス発電案件から空港コンセッション案件などPPP案件まで担当した案件は40件以上。国内PFエージェントの第一人者。

いしい まりこ
10年当部着任。海外FA・インフラチームを経て13年国内電力チーム着任。国内発電案件のファイナンスアレンジ・FA実績多数。21年より当チームに着任。大型電力案件のモニタリング業務に従事。

あいざき えり
18年当部着任。当部インフラ・PPP室にて大型空港コンセッション案件ファイナンスアレンジ担当後、20年から当チーム着任。インフラ案件から電力案件まで幅広い事業のモニタリング業務に従事。