第一生命経済研究所 経済調査部 首席エコノミスト /熊野 英生
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例年、年末年始は世の中の人が今後1年間の景気見通しを知りたがる季節だ。年始の挨拶での話題の一つとして、また新年度の事業見通しを考えたい人が増えるからだろう。まず、誰もが予想するのは、米欧でのインフレ退治の悪影響だ。国際機関の経済見通しも、2023年の実質GDPは0%台の低成長。海外需要は厳しくなる。景気は、内需と外需に分けることができる。23年は外需がマイナスで、内需はプラスと予測される。外需+内需で考えて、23年の日本経済はいくらかプラスが残るというのが筆者の見通しである。
くまの ひでお
90年横浜国立大学経済学部卒、日本銀行入行。00年第一生命経済研究所入社。11年から現職。専門は金融政策、財政政策、為替・長短金利、経済統計。
掲載号 /週刊金融財政事情