特集岐路に立つ日本銀行

過去の日銀総裁交代時における日本社会の様相と経済状況

三井住友DSアセットマネジメント 理事・チーフエコノミスト /宅森 昭吉

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現行の日本銀行法が施行された1998年以降、総裁交代は3回(03年速水→福井、08年福井→白川、13年白川→黒田)行われた。金融システムが着実に落ち着きを取り戻しつつあった03年は、18年ぶり阪神タイガースのセ・リーグ優勝。リーマンショックが発生した08年は、「今年の漢字」が夏季五輪開催年でもあるにもかかわらず、定番の「金」ではなく「変」に。そして、アベノミクス景気回復の初期に当たる13年は、ミスタージャイアンツといわれた長嶋茂雄氏と、ゴジラの愛称を持つ松井秀喜氏の国民栄誉賞同時受賞があった。本稿では、こうした象徴的な出来事を取り上げつつ、当時の社会の様相と経済状況を振り返りたい。

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たくもり あきよし
都銀初のマーケットエコノミスト。パイオニアである日本の月次経済指標予測に定評がある。身近な社会データを予告信号とする、経済・金融のナウキャスト的予測手法を開発。そのほか「景気ウォッチャー調査」などの開発・改善にも取り組む。「景気循環学会」常務理事。