解説

主要行7グループの2022年9月期決算分析

国内銀行部門を中心に「効率化」の加速を

野村証券 エクイティ・リサーチ部 パンアジア銀行・金融リサーチヘッド /高宮 健

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主要行の2022年9月期決算は想定以上に良かったと筆者は評価している。国内外の大企業部門を中心に顧客部門収益が堅調に推移したためだ。一方、資本効率の改善と事業ポートフォリオの見直し、レガシー事業の経費効率改善などは引き続き取り組まなければならない経営課題といえる。事業ポートフォリオの抜本的な見直しなどを通じてROEを高め、ステークホルダーが銀行に「わくわく」できるようになるかが問われている。

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たかみや けん
92年慶應義塾大学法学部卒業、同年東京銀行入行(横浜支店配属)。スペイン留学(サラマンカ大学、バルセロナ大学)・勤務などを経て、00年野村アセットマネジメント入社、クレディ・スイス・ファースト・ボストン証券、みずほ証券を経て、09年野村証券入社。