日本総合研究所 調査部 金融リサーチセンター 主任研究員 /大嶋 秀雄
日本総合研究所 調査部 金融リサーチセンター 主任研究員 /大嶋 秀雄
投稿日2022.12.16. /週刊金融財政事情 2022年12月20日号
今年11月にエジプトで開催された国連気候変動枠組条約第27回締約国会合(COP27)では、「シャルム・エル・シェイク実施計画」が全会一致で採択された。温暖化に伴う「損失と損害」の支援基金を創設する歴史的な合意に至った一方、脱炭素に向けた成果は乏しかった。先進国は今後、新興国向けの支援を強化しつつ、自ら野心的な排出削減目標を設定して、新興国に脱炭素の加速を促していく必要がある。日本には、来年のG7議長国として、国際的な議論をリードする役割が期待される。
おおしま ひでお
京都大学理学部卒、三井住友銀行入行。日本総合研究所調査部、日興リサーチセンター理事長室、三井住友銀行リスク統括部を経て現職。専門は金融機関の経営環境、金融システム。