解説

「ハイブリッド型」のロボアドで安定的な資産形成の推進を

ロボの強み発揮と人による感情的なサポートがカギ

大和総研 金融調査部 研究員 /森 駿介

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日本のロボアドバイザー(ロボアド)は徐々に普及しており、ポイントやマイルを絡めたサービスや、NISAの活用、クレジットカードによる積立投資サービスの導入など、ユニークな取り組みも見られる。最近では、ロボアドのシステム基盤をB2Bで提供する事例も出てきている。もっとも、一部で予想されていたような革新的なイノベーションにより既存システムに取って代わる状況(ディスラプション)には至っていない。これは、個人投資家による人間の営業職員への期待が依然として相応に高いことが背景にあるとみられる。本稿では、人間とロボとのハイブリッド型ロボアドで営業職員に期待される役割も含め、ロボアドの普及に向けた課題を論じていく。

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もり しゅんすけ
京都大学大学院公共政策教育部修了、大和総研入社。20~22年日本銀行金融市場局へ出向を経て、22年5月から現職。専門は、個人金融、ウェルスマネジメント業界分析。著書に『アベノミクス下の地方経済と金融の役割』(共著)など。