デジタル技術の進展を背景に、金融サービスの領域でフィンテック企業など異業種のプレーヤーが台頭しつつあり、顧客が求めるサービスも急速に変化している。伝統的な銀行が競争力を維持していくには、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が避けて通れない。すでに銀行では、事務処理の自動化にとどまらず、サービスの提供をデジタル化する動きが高まっている。その一方で、デジタルへの理解不足、人材不足といった理由から、迅速にDXを推進できる体制が整っていないという課題もある。こうしたなか、メガバンクなどでは、行員にデジタル関連の知識やスキルを新たに習得させる「リスキリング」に力を入れている。DX人材の育成に本腰を入れる銀行の取り組みに迫る。
掲載号 /週刊金融財政事情 2022年11月1日号