特集課題だらけの資産運用業界

資産運用業高度化に向けた現状と金融庁の問題意識

顧客利益の最優先こそ、資産運用業高度化の起点

財務省 大臣官房 総合政策課 経済動向調査官(前金融庁 総合政策局 総合政策課 産運用高度化室 課長補佐) /原 弘樹

金融庁 監督局 証券課 資産運用モニタリング室 資産運用調整官 /中川 元宏

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金融庁は今年5月に「資産運用業高度化プログレスレポート2022」を公表した。プログレスレポートの公表は2020年、21年に続いて3回目となる。持続可能な経済成長を実現するためには、家計の資金が企業への投資というかたちで流れ、企業価値の向上に伴う配当等が家計にもたらされる「資金の好循環」を実現することが重要である。そのためにも、インベストメントチェーンの各参加者が、それぞれに期待される役割を十分に果たすことが必要だが、資産運用業界には喫緊に改善すべき課題が横たわっている。本稿では、今回のプログレスレポートの主要テーマである「プロダクトガバナンス」と「ESG投信」の課題を中心に解説する。

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