特集揺らぐIR誘致

IR誘致で期待される経済効果と残された課題

課題に向き合い、真に地域経済に貢献する日本型IRの実現を

日本総合研究所 調査部 関西経済研究センター長 /若林 厚仁

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日本型IR(統合型リゾート)の目標は、単なるカジノ解禁ではなく、観光産業の強化を通じた地域経済の活性化にある。もっとも、現在日本で誘致が進むIRは、カジノを軸として、その収益で観光関連等の施設を活性化させるビジネスモデルである。このため、カジノ収益が運営の大前提となるが、コロナ禍を受けてカジノ業界の環境が変わりつつあるほか、カジノ事業の経済効果を疑問視する向きもある。賛否両論を整理し、中長期的な視点で議論が進むことが望まれる。

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わかばやし あつひと
02年京都大学大学院理学研究科修了、三井住友銀行入行。日本経済研究センター出向、三井住友銀行中国有限公司(上海)などを経て、18年から日本総合研究所。19年7月から現職。大阪府市「副首都ビジョン」のバージョンアップに向けた意見交換会メンバー(座長)。