GMOあおぞらネット銀行 執行役員 /小野沢 宏晋
GMOあおぞらネット銀行 執行役員 /小野沢 宏晋
投稿日2022.04.29. /週刊金融財政事情 2022年5月3日号
「Banking is necessary, but banks are not.(銀行の機能は必要だが、銀行は必要ではない)」──。1990年代、マイクロソフトの共同創業者ビル・ゲイツが発したとされるこの言葉が現実のものになってきた。2010年代に入り、英国のオープンバンキングや国内銀行法改正を契機に、銀行サービスの提供方法は大きく変化している。Banking as a Service(BaaS)や組み込み型金融(エンベデッドファイナンス)などと表現される概念、もしくは手法である。いずれの概念もキーとなるのは「銀行API」と呼ばれるインターフェースだ。本稿では、銀行APIによって世の中がどのように変わってきたのか、自らの経験からその価値、役割、考えられる将来像について考察する。
おのざわ ひろくに
89年武蔵工業大学(現東京都市大学)経営工学科卒、日本IBMにシステムエンジニアとして入社。07年米国IBM Corporationに派遣。13年日本IBM理事、17年バイスプレジデントとしてアウトソーシング事業における事業開発を担当。19年GMOあおぞらネット銀行に参画、経営企画を担当する執行役員に就任。
掲載号 /週刊金融財政事情 2022年5月3日号