特集岐路に立つ「脱炭素」

ウクライナ危機で問われる各国政府・中銀の覚悟

政府は国民の理解を得て、移行計画と負担軽減策の着実な遂行を

日本総合研究所 調査部 金融リサーチセンター 副主任研究員 /大嶋 秀雄

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ウクライナ危機は、エネルギーの安定供給を優先した化石燃料回帰や脱炭素に必要な資源の供給不安などを発生させており、国際的な脱炭素化の動きや機運に逆風をもたらしている。しかし、脱炭素に時間的猶予はなく、先送りは許されない。各国が連携した移行計画の策定や財政支援による国民の脱炭素負荷の軽減といった施策を講じ、国民や金融市場とも十分に対話して、着実に脱炭素を進める必要がある。

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おおしま ひでお
京都大学理学部卒、三井住友銀行入行。日本総合研究所調査部、日興リサーチセンター理事長室、三井住友銀行リスク統括部を経て、現職。専門は金融機関の経営環境、金融システム。