解説

貿易金融の巨額不正の実態と防止に向けたレジストリ開発

銀行が過去10年間で被った損失額は1兆円に上る

MonetaGo マネージングディレクター /山田 宗俊

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貿易金融において、事業法人が一つの貿易取引を裏付けに、複数の金融機関からファイナンスを受領する不正が起きている。弊社が認識する代表事例だけでも、過去10年間で合計約1兆円の損失が銀行に発生している。件数自体は少ないものの、1件当たりの被害額が大きいのが特徴だ。1件の不正に巻き込まれた結果、貿易金融ビジネスから撤退を余儀なくされた銀行もある。本稿では、グローバルでどのような不正が発生しているかを確認し、その防止策としてデジタル活用の方向性を探っていきたい。

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やまだ むねとし
日立コンサルティング、R3、SBI R3 Japan等を経て、22年1月からMonetaGoに参画。カントリーマネージャーとして日本事業の立ち上げを担当。