解説

早くも試練に直面するエルサルバドルの法定通貨ビットコイン

政府が掲げるビットコインシティ構想はあだ花に終わるのか

マネックス証券 暗号資産アナリスト /松嶋 真倫

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エルサルバドルがビットコインを法定通貨に正式採用してから、はや半年がたった。世界の注目を集めた小国におけるビットコインの社会実験は、運用を開始してすぐにシステム障害や反対デモなどの問題が起こり、政府が当初に思い描いたどおりには進んでいないようにみえる。ビットコインの価格も大きく下落し、現在では国として含み損を抱えている状況だ。しかし、国際的に厳しい見方も変わらない中にあっても、政府はビットコインシティ構想を新たに掲げ、強気の姿勢を崩していない。果たしてエルサルバドルの命運を賭けた取り組みは成功するのだろうか。

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まつしま まさみち
大阪大学経済学部卒。都市銀行退職後に調査会社バロックストリートのメンバーとして暗号資産・ブロックチェーン業界の業界調査や相場分析に従事。マネックスクリプトバンクでは業界調査レポート「中国におけるブロックチェーン動向(2020)」、「Blockchain Data Book 2020」などを執筆。21年3月から現職。