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対ロSWIFT制裁の裏で活発化する「抜け道」探し

第一生命経済研究所 経済調査部 首席エコノミスト /熊野 英生

投稿日2022.04.08. /週刊金融財政事情

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ウクライナに侵攻したロシアに対し、日米欧はロシアの銀行をSWIFTから排除する制裁を導入したが、これには「劇薬」のリスクがある。そのため今回の措置には、欧州が副作用を緩和したい思惑が透けて見える。また、ロシアや中国などでも、SWIFT制裁を回避するため独自の決済網を構築する動きが強まるだろう。日本企業においても、貿易取引でブロックチェーン技術を活用するなど、制裁の影響を受けにくくする「代替ルート探し」の動きが今後広まっていくものと想定される。

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くまの ひでお
90年横浜国立大学経済学部卒、日本銀行入行。00年第一生命経済研究所入社。11年から現職。専門は金融政策、財政政策、為替・長短金利、経済統計。