解説

世界で相次ぐ利上げ、先進国もついに政策転換

日銀は世界の潮流に背を向け、金融緩和を続ける必要がある

SMBC日興証券 チーフマーケットエコノミスト /丸山 義正

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期待インフレ率が不安定な新興国を中心に、世界の中央銀行が積極的な利上げへ動き始めた。期待インフレ率が目標にアンカーされている主要先進国の利上げは限定的だが、「余裕」は失われつつある。英国が2021年末に利上げに踏み切った。米国は22年、ユーロ圏は23年に利上げに動こう。対して日本のインフレ率はいまだゼロ%近傍だ。長年のデフレの経験が期待インフレ率と現実のインフレ率を押し下げており、日本銀行は世界の潮流に背を向け金融緩和を続ける必要がある。

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まるやま よしまさ
95年京都大学卒、日本興業銀行入行。調査部にて日本経済および産業構造等の分析を担当。BNPパリバ証券、伊藤忠商事(グローバル経済、政治、金融市場の調査に従事)を経て16年から現職。