特集忍び寄るスタグフレーション

インフレの高止まりでスタグフレーション的状況は起こり得る

期待インフレの上方シフトを抑制するためFRBでは利上げ前倒しも

三井住友銀行 チーフ・マーケット・エコノミスト / 森谷 亨

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米国のインフレ上昇が顕著となってきた。上昇要因の多くは、本来的には一時的な性格のものであるが、予想以上の広がりと持続性を示し始めている。インフレが高止まりする中で、政府の家計所得支援による余剰貯蓄が底を突けば、「スタグフレーション」に類似した状況が実現しないとも限らない。米連邦準備制度理事会(FRB)は今のところ、自らの政策枠組みの前提となる経済構造が変化したとは見ていないようだ。しかし、期待インフレの上方シフト抑制のために、従来の想定よりも早めに緩和縮小を進める必要があると判断し始めている可能性がある。

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もりたに とおる
88年東京大学教養学部卒、住友銀行(現三井住友銀行)入行。経済企画庁、日本総研出向等を経て、02年三井住友銀行ニューヨーク。ニューヨーク在任時は各種ラジオ、テレビ番組にて市況解説を担当。13年から現職。

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