解説

金融所得課税強化の処方箋は「包括的所得税」の復活にあり

岸田政権が掲げる「再配分機能の強化」に資する本質的議論を

SBI金融経済研究所 事務局次長 /村松 健

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9月の自民党総裁選で多くの候補が言及したことで、「金融所得課税の強化」を巡る議論がにわかに注目された。日本では効率性の観点から金融所得に低税率を適用する「二元的所得税」が採用されているが、世界的には二元的所得税を格差拡大の一因とする見方が強まっている。ただし、単なる金融所得の税率引き上げは格差拡大への処方箋としては適切ではない。マイナンバー制度を活用した所得捕捉を着実に進め、金融所得を含む包括的所得税の復活に向けた中長期的な取り組みを期待したい。

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むらまつ けん
96年慶應義塾大学法学部卒、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。富山支店、業務部、証券部、広島営業部、証券部、みずほ証券等で勤務。21年11月から現職。著書に、『銀行実務詳説 証券』(金融財政事情研究会)、『NISAで始める「負けない投資」の教科書』(東洋経済新報社)、『中国債券取引の実務』(金融財政事情研究会)(すべて共著)がある。論文寄稿、セミナー等多数。日本財務管理学会所属。