解説

コンダクトリスク管理の実効性を担保する内部監査の着眼点

リスク管理のプロセスを大別し、経営方針まで踏み込んだ検証を

PwCあらた監査法人 パートナー /駒井 昌宏

PwCあらた監査法人 マネージャー /大野 大

PwCあらた監査法人 シニアアソシエイト /森 裕大

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金融庁が「コンプライアンス・リスク管理に関する検査・監督の考え方と進め方(コンプライアンス・リスク管理基本方針)」を2018年10月に公表してから、およそ2年半が経過した。この間に、大手金融機関を中心にコンプライアンス・リスク(コンダクトリスク)管理に向けた取り組みが推進されてきたが、内部監査部門においてコンダクトリスク管理態勢の有効性評価まで実践できているケースはわずかだ。本稿では、コンダクトリスク管理の最近の動向に触れつつ、具体的な内部監査のアプローチ例や要旨を解説する。

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こまい まさひろ
96年PwCあらた監査法人入社。金融機関の会計監査業務に従事した後、10年以上にわたり、内部監査部門に対して内部監査に係るアドバイザリーサービスやコソーシング業務を提供。公認会計士、公認内部監査人、公認不正検査士、公認情報システム監査人、システム監査技術者。

おおの だい
日系コンサルティングファームで海外進出支援に従事した後、大手IT企業などを経て現職。金融機関や製薬企業に対して、行動規範の策定や浸透施策の立案支援などを行う。公認内部監査人。

もり ゆうだい
国内大手信託銀行で企業年金の制度管理業務、ストラクチャード・ファイナンス業務に従事後、17年から現職。公認内部監査人、公認不正検査士、公認AMLスペシャリスト。