解説

コロナ禍で相次ぐ大企業の減資、「資本金1億円」の誘因

税務目的の減資に本当にリスクはないのか

長島・大野・常松法律事務所 パートナー弁護士 /平川 雄士

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JTB、毎日新聞社、有機EL事業を展開するJOLED(ジェイオーレッド)等の著名企業の減資(資本金1億円以下)が相次いでいる。減資の理由として「税負担の軽減」や「適切な税制の適用」を挙げる企業もある。他方、約6年前にシャープが同様の減資につき事実上断念を強いられたことは記憶に新しい。コロナ禍における減資においては何が異なるのか。税務目的の減資にリスクはないのか。あらためて検証する。なお、論稿の性質上、細かな例外は捨象し、概略ないしは原則のみを簡潔に記述していることに留意されたい。

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へがわ ゆうし
長島・大野・常松法律事務所パートナー。97年東京大学法学部卒業、99年弁護士登録、04年ハーバード・ロースクール卒業、05年ニューヨーク州弁護士登録。租税アドバイスおよび租税争訟を主に取り扱い、近時も複数の著名案件での勝訴実績を有する。日経新聞の弁護士ランキング、チェンバースアジア太平洋、リーガル500などの税務部門において選出。