コロナ禍の「巣ごもり消費」も後押しとなり、一段と拡大するEC(電子商取引)市場。そこでの決済手段の主役はクレジットカードだが、近年、新たな「後払い」サービスが広がっている。商品が到着した後にコンビニなどで購入代金を支払う仕組みで、オンラインでのショッピングを「現金払い」で利用できる点が特徴だ。クレジットカードのような年齢制限がないことから、これまでカードを持てなかった若者も利用でき、氏名や携帯電話番号などわずかな情報入力によって与信審査される手軽さも利用拡大の要因となっている。新たな「後払い」がEC決済における一つの潮流になりつつある。
掲載号 /週刊金融財政事情 2021年4月6日号