解説

地方銀行の2020年9月期決算分析

コロナ禍にあって健闘するも、与信費用を中心に予断を許さない

野村証券 エクイティ・リサーチ部 パンアジア銀行・金融リサーチヘッド /高宮 健

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2020年9月期の上場地銀決算は、第1四半期決算(1Q)までの減益率より改善し、与信費用増加などのコロナによる影響は期初想定比軽微にとどまった。コア業務純益は1Qまでの減少から反転し、好調な株式等関係損益も利益を底支えした。今後の注目材料は、コロナの影響からの回復、日銀施策等を踏まえたコスト等の構造改革である。究極的には、「パーパス(存在意義)のある経営を実現できるか」が地銀生き残りのカギを握ると思われる。

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たかみや けん
92年慶應義塾大学法学部卒業、同年東京銀行入行(横浜支店配属)。スペイン留学(サラマンカ大学、バルセロナ大学)・勤務などを経て、00年に野村アセットマネジメント入社、クレディ・スイス・ファースト・ボストン証券、みずほ証券を経て、09年に野村証券入社。